ようこそ! †ようこそ UT Genome Browser (University of Tokyo Genome Browser) へ。このゲノムブラウザでは,対象生物(現在は medaka)のゲノム情報を様々な側面から観察することができます。例えば,以下のようなことを様々に組み合わせて行うことができます。
UT Genome Browser についてのご質問,ご意見,ご感想などは,是非 webmaster@utgenome.org までお寄せください。 キーワード検索 †トップ画面のトップには,図のようなキーワード検索画面があります。ここにキーワードを入力すると,それに関するゲノム上の位置を表示することができます。キーワードの詳細な入力方法については,同じ画面内にある解説をご覧ください。なお,クエリーの一部を含んでいるキーワードは全て表示されます。例えば "BCD" というクエリーは "ABCD" "ABCDE" "BCD" "BCDF" などにマッチします(sary を用いて実現しています)。 遺伝子一覧 †キーワードにマッチする遺伝子が複数あった場合,その遺伝子の一覧が表示されます。表の左にあるマークをクリックすると,その遺伝子が写像されている位置に移動することができます。この様な一覧を利用するのは,例えばキーワードとしてクラスタ名をしていた場合や,遺伝子名の一部しか指定しなかったような場合です。もし完全な Genbank Accession などをキーワードとして指定した場合,この一覧画面は省略されます。 写像位置一覧 †対象の遺伝子が複数の箇所に写像されていた場合,その位置の一覧が表示されます。表の左にあるマークをクリックすると,その遺伝子が写像されている位置に移動することができます。もし写像された位置が 1 つしか存在しなかった場合,この一覧画面は省略されます。 塩基配列の写像 †トップ画面の下部にあるonline mappingのフォームから塩基配列を入力し、 アライメントサーバーALPSに対して配列を投げることで、ゲノム配列へのマッピングを行うことができます。 アライメントの対象生物とそのゲノム配列のリビジョンを選択してSearchボタンをクリックすると、入力した配列を 指定のゲノム配列に対してアライメントされます。 アライメント結果ページにある、上図のようなボタンをクリックするとブラウザーでアライメントされた配列を表示できます。 下図はALPS mappingが追加された状態 メイン画面 †トップ画面から遺伝子名などを入力していくと,最終的には図のようなメイン画面に到達します。この画面はゲノム配列中の特定の部分を,様々なトラックを使ってみることができるもので,UT Genome Browser の主要な画面です。この画面では次のようなことが行えます。
以下では,それぞれの機能について詳細な解説を行います。 移動と拡大縮小 †メイン画面上では,観察している範囲を移動したり拡大縮小したりして切り替えることができます。その方法には次のようなものがあります。
まず,メイン画面中にある上図のような入力ボックスに値を入力する方法があります。この方法だと,入力した値を使って見たい位置に直接移動することができます。それぞれの項目の意味は以下の通りです。
それぞれの項目を操作して Apply ボタンを押すと,指定された位置に移動することができます。 さらに,上図のような操作ボタンを利用する方法があります。先の入力ボックスを使う方法は観察する範囲を厳密に指定することができますが,数値を入力する必要があるのでやや煩雑です。この問題を解消するため,より直感的に操作できるボタンが用意されています。ボタンには以下のようなものがあります。
また,Overview, Ruler, Zooming トラックを利用した移動の方法があります。これらのトラックはその適当な位置をクリックすると,全体の視点を移動させることができます。詳しくは Overview トラック や Ruler, Zooming トラック の説明を参照してください。 各ボタンの説明 †(rev) †UT Genome Browser では,配列を反転させて表示することができます。通常,塩基配列は左から右へと表示されますが,これを逆向きに表示することができます。逆向きに表示させる方法は,移動のための入力ボックスで start を end よりも大きくすることで実現できます。また,これを簡単に行うために (rev) ボタンを押すのも良い方法です。(rev) ボタンは,表示している範囲の start と end を逆転させることができるため,正方向で見ていた場合は逆方向に,逆方向で見ていた場合は正方向に,それぞれ表示を切り替えることができます。 また,反転状態で (fasta) ボタンを押した場合,正方向の塩基配列の相補鎖の配列が出力されます。 (top) †トップ画面に戻ります。現在見ている表示範囲,トラック,各トラックの設定などの情報は保持されます。 (clear) †トップ画面に戻ります。現在見ている表示範囲,トラック,各トラックの設定などの情報はは全て消去され,初めてサイトを訪れた状態と同様になります。 (track) †現在表示中のトラックの追加,削除,並べ替えを行うことができます。詳しくは後述します。 (fasta) †現在表示している範囲のゲノム配列を,FASTA 形式で出力します。名前を付けて保存しようとした場合,適切なファイル名で保存するよう指示されます。例えば medaka-200406-scaffold429(64587-66612).fasta などというファイル名になります。 トラックの追加,削除,並べ替え †メイン画面中の (track) ボタンを押すと,上図のようなトラック編集画面がポップアップ表示されます。ここではトラックの追加,削除,並べ替えなどを行うことができます。この編集画面は大きく displaying tracks, removed tracks, add new track に分かれており,それぞれの領域で違った操作が可能になっています。
各トラックの表示設定 †メイン画面中で,トラック名の横の 主要なトラックの説明 †Overview トラック †Overview トラックは,今表示している範囲が全体の中でどこなのかを示すトラックです。上図のような Overview トラックの場合,配列全体の長さは 150k 程度で,今は 125k-145k 程度の範囲の領域を表示していることを示しています。 Overview トラックの適当な位置をクリックすると,配列中のその位置が中央になるように視点が移動します。例えば上図のような状態から 100k と書いてある付近をクリックした場合,90k-110k 程度の範囲の領域へと視点が移動されます。 Ruler, Zooming トラック †Ruler トラックと Zooming トラックは,ともに同じ内容を色違いで表示しています。この 2 角トラックは,今表示している範囲が全体の中で何塩基目に当たるのかを数値で表示しています。 Ruler トラックの適当な位置をクリックした場合,その位置が中央になるように視点が移動されます。例えば Ruler の右端をクリックした場合,メイン画面の >> ボタンを押したのとほぼ同じ効果が得られます。メイン画面の倍率ボタンを使用する前は Ruler トラックで興味のある領域をセンタリングしておくと,その後の拡大をスムーズに行うことができるでしょう。 Zooming トラックの適当な位置をクリックした場合,Ruler トラックの効果に加えて 2 倍の拡大が行われます。例えば Zooming の中央をクリックすればメイン画面の [+] ボタンと同様の効果となり,右端をクリックすれば >> ボタンを押してから [+] ボタンを押したのと同じ効果となります。何か興味のある情報が表示された場合に,それを拡大して見ていく場合に便利に利用できます。 BaseColor トラック †BaseColor トラックは,塩基配列をそのまま色に置換したものです。ATGC の 4 種類の塩基が,そのまま色に置換されて表示されています。1pixel あたり 1bp で表示している状態が,このトラックとしては最も自然です。トラックを縮小して表示すると,その領域にある適当な塩基の色を代表値として表示します(上図上)。拡大して表示すると,一定のところで塩基配列を文字で見ることができます(上図下)。 また,塩基を色に変換する方法についてはカスタマイズが可能です。例えば,GC だけを着色するようにすれば,簡易 GC Content トラックなどとして利用することができます。 もし,配列そのものをテキストで必要な場合は FASTA 出力を使うと良いでしょう。 gap トラック †gap トラックはscaffold中のgapの位置を黒く表現したものです。gap以外のところをクリックすると対応するcontig全体の 配列をFASTA形式で取得することができます。FASTA 出力とは違い、表示されている範囲ではなく contig全体が出力されます。 GC Content トラック †GC ContentトラックとはGCの含まれる割合をほぼ5pixelごとにグラフで表現したトラックです。1塩基に対応するpixel数が 5pixel以上になるとその塩基がGCかATかの色分けが表現されることになります。 Mapped Gene トラック †mappdGeneトラックはmedaka,zebrafish,fuguのESTをALPS(http://alps.gi.k.u-tokyo.ac.jp)を 使ってマッピングした結果を表示したものです。遺伝子のマッピングされた領域は直線、exon部分が長方形で表現 され、マッピングされた向きは矢印で表現しています。 上図はpack styleでmedakaのESTを黒、fuguのcDNAを緑に色分けして表示しています。表示設定については以下に 詳しくまとめます。 マッピングした遺伝子
表示設定mappdGeneと書かれた横の
また、現在full以外のスタイルでは表示する遺伝子の数が200以上で50k以上の範囲を表示させたときには 遺伝子のグラフが表示されるようになっています。
遺伝子のリンク先各遺伝子はstyleがfull,pack,smallの時にクリックすることが出来ます。クリックするとその遺伝子の 詳細情報のページが出力されます。 genscan トラック †このトラックはGenscanで予測された遺伝子を表示します。予測さらた遺伝子は直線、Exon は長方形で表示されます。それから、遺伝子の向きは矢印で表示されます。上図では、pack 方法で表現した遺伝子予測結果が表示されています。 表示設定Genscanと書かれた横の
予測遺伝子の詳細へリンク各遺伝子はstyleがfull,pack,smallの時にクリックすることが出来ます。予測された遺伝子の位置や名前をクリックすると、予測された遺伝子のゲノム上の位置、長さ、全エキソン座標、全エキソンの塩基配列、予測されたタンパク質と予測されたタンパク質のホモロジー検索結果などの詳細情報が得られる。 comparative genomics トラック †FuguScaffold トラック
表示設定に関してはmappedGeneのstyle select settigと同じものが提供されています。
ドットプロット
UT Genome Browser について †Ramen Assembler / UT Genome Browser Team Members
AcknowledgementsThis work has been supported by Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (Grant#12209003) to Shinichi Morishita. Ramen Assembler Development Team members are indebted to Yuji Kohara and Tadasu Shin-i for their technical discussions on the whole genome shotgun assembly. Members in the UT Genome Browser Development Team are grateful to Kiyoshi Naruse, Daisuke Kobayashi, and Takanori Narita for their valuable input to improve the functions of the browser in a variety of ways. |